formrun (フォームラン)無料版でもアナリティクスで成果測定を取得する方法

最初に。formrun (フォームラン)とは

formrun (フォームラン)は無料でも使えるメールフォームで、大変使いやすい直観的なシステムを採用しています。

このサイトではワードプレスというCMSを採用してサイトを作成しています。
ワードプレスの無料で使えるお問い合わせフォームといえば、Contact Form 7(コンタクトフォーム7)一択じゃないかというくらいの情勢でしたが、フォームランが出たことで、私はフォームランも検討の価値がある!と思っています。

フォームランについての簡単な説明と、無料版を使う際のアナリティクスの設定方法について簡単に記述していますので、参考にいただければと思います。

目次

お問い合わせフォームにフォームランを選ぶべき理由

formrun (フォームラン)は設置がカンタン!

まず、設置が簡単。iframeの埋め込みだけで完了します。

ワードプレスでいえば、お問い合わせフォームという固定ページを作り、ソースコードを入れるだけ。

formrun (フォームラン)は編集もカンタン!

以下のフォームを見るだけでも簡単さが伝わるかと思います。

左のプリセットからメールアドレスを追加を押せば、お問い合わせフォームに追加されます。
難しいコードの入力なんか必要ありません。

直観的に、必要なものをポチポチって押すだけで終わりです。
プリセットにフォームで入力してもらいたい項目の殆どが揃っています。
無くても多少文字を変えるだけでOKです。

さらに、カバーの画像も変更可能です。
このカバーのお陰で、単独でも見た目の良いフォームになります。

 

問い合わせ後の営業管理まで出来る!

無料版ですよ、これ。どの問合せがどのステージに居るのかが一瞬で理解できます。ドラッグで動かすことができる直観的なUIです。

 

チャットと連携できる!

なんと無料版でもチャットワークやSLACKとの連携が可能です。
(実際のお問い合わせのため、一部文字を隠しております)

私はメインでチャットワークを使っていますが、お問い合わせが発生すると上記のようにチャットが来ます。見落とすことも無く、素早く対応が可能となり、とても便利です。


無料版formrun (フォームラン)の問題点は?

無料版だと広告が出る

無料版だし広告くらい出るのが当然だろ!って言われますと、「はい、その通りです」となりますが、逆にケチをつけるのはそこくらいかなと。(広告はフォームランのロゴのことです。アドセンスなどが組み込まれているということではありません)

ちょっとフォームランのロゴが目立つなあと思いますが、見慣れてしまえば気になることも無くなると思いますので、むしろもっとフォームランを使うユーザーが増えて欲しいなと考えています。
黒ではなく灰色にすることで、視覚的にうるさくなっていないことも好感を持てます。

 

アナリティクスが入れられない

アナリティクスについては有料版の4,980円/月からの対応となり、独自ドメイン対応については、12,800円/月からの対応となります。ということで2019年5月現在では無料版では対応していません。

そうなると困るのが、じゃあどうやってアナリティクスで計測するの?という話ですが、設定はそんなに難しくありません。



その設定方法につきまして、以下で説明いたします

無料版のフォームランでアナリティクスの成果測定をする方法

ようやく本題です。無料版ですと、フォームランにアナリティクスを入れることはできませんので、フォームランからThanksページに遷移させて、測定をすることになります。

お問い合わせの流れ

サイト⇒フォームラン経由⇒Thanksページ という単純な図解です。

 

フォームランの問い合わせの間は、計測ができませんが、iframeの埋め込みであれば測定は問題なく行うことが可能です。

URLの遷移も

aaa.com/お問い合わせフォーム/

送信ボタンを押す(iframeのためブラウザが表示しているURLについては変化無し)
↓送信完了後、フォームランに指定したページに遷移させる
aaa.com/Thanksページ/

となります。

よって、Thanksページを作り、CV測定タグを埋め込むだけです。

Thanksページについては、ワードプレスで以下のような固定ページを作ればOKです。

上記のようなお問い合わせ完了の測定ページ(Thanksページ)を作成して成果を測定します。
Googleタグマネージャーを使うことで、簡単に設置が可能ですので、タグマネージャーを全ページ挿入しておくといいでしょう。

Google広告などのWEB広告を実施する際も、とくに難しい設置作業なしで設定が完了します。



でも上記のやり方だと問題が発生するけど?

上記のやり方で、Thanksページを作り、Googleアナリティクスの目標設定をします。目標はThanksページのページビューで設定完了。

あれ?参照元/メディアが・・・form.runになっちゃってますね。

 

改めて、セッションの流れを考えてみる

表示URLは変更ないですが、フォームランを経由し、Thanksページに戻っています。
つまり、フォームランが参照元になってしまいます。

これではどの参照元からお客さんが来てくれているのか評価することができません。

 

それではどうするべきでしょうか?

対策は簡単。参照元除外にフォームランのアドレスを入れるだけ

フォームランを経由することでセッションが切れているのですから、フォームランを見なかったことにする設定をおこなえばいいと分かります。

上記のようにアナリティクスに、「フォームラン経由であればセッションを切らず、そのまま継続する」とすれば大丈夫です。

アナリティクス設定/参照元除外

ここで使えるのがアナリティクスの参照元除外になります。

アナリティクス>プロパティ>トラッキング情報>参照元除外リスト をクリック

参照元除外リストの設定画面になりました。

参照元除外リストの説明を読みますと、
『参照トラフィックからこれらのドメインを削除します。これらのドメインを経由してサイトを訪問したユーザーについては、レポートで「参照トラフィック」としてカウントされません。』となっています。

先ほど説明した通り、セッションの参照元を無視する設定と分かります。

※一個最初からデフォルトで、測定しているアドレスのURLが入っています。内部リンクの動きの中で参照元として計測されたくないですから、これは当然ですね。

この参照の除外を追加から、フォームランのURLであります、『form.run』のドメインを追加ください。www.や/などは不要です。

これで、フォームランからの参照元でもセッションを切らないで、前のデータを引き継ぐよ~という設定になりました。

 


これで正常に効果測定ができるようになりました

設定が正しく設定されたので、上記のお問い合わせがgoogle/organicから来たものと分かるようになりました。

 

このアナリティクスの設定でも測定が取れないことがある(例外)

①遷移してから30分以上かかる

これについては、フォームランでiframeの埋め込みだと実質有り得ないかなとは思います。
ただ、同じやり方でECカートからの成果測定をしている場合は該当するケースが出てきてしまう可能性はあります。
なぜ30分かと言いますと、アナリティクスの初期設定で1回サイトに来たユーザーは30分までセッションを切らないというルールになっているからです。
よって、30分以上超えて滞在するユーザーは新しいセッションとなり、2セッションとなります。

※30分ルールの設定は変更可能ですが、データが使い物にならなくなる可能性が大なため、設定は変更しないことを強くオススメいたします。

 

②0時をちょうど越えたタイミング

アナリティクスの集計上、午前0時(24時)でデータを新しくします。これは日次集計データを迅速に処理するのためのルールですので、例外的な措置です。
ですので、午前0時前後でサイトで大量のアクセスが発生するイベントをやると、当然0時でアクセスしているすべてのユーザーのセッションが切れますので、セッション数は爆発的に増えますが、これは仕様です。

 

③UTMパラメータが変わった時

広告を出しているとURL生成ツールなどでパラメータの設定を行いますが、こちらのパラメータが変わると別セッションとして扱うルールがあります。これもアナリティクスの仕様になります。
フォームランの設定だけで言えば、このルールも関係ないかなとは思います。

 

その他、cookie情報を消されたときなどもセッションが変わってしまいますが、基本的に上記のフォームランの設定のみであれば、例外が発生する可能性は低いのかなと思われます。

アナリティクスの特性を知って正しい設定を

今回のフォームランを使ったお問い合わせフォームの設定は、実に簡単な設定でした。Thanksページを作り、それを目標設定するだけです。
ただ、落とし穴として発生するのが、参照元除外リストの設定かなと思います。

テスト送信の際に、form.run / referral と記録されてしまうなということを認識したら、一個ずつ確認していくことで、適切に処理を行うことができます。

アナリティクスは大変難しいものですが、一本ずつ解いていくと、理解できるものとなっていきます。
複雑な処理の仕組みは私も全く分かっておりませんが、こういった基本的な作動テストであれば、案外答えは簡単で単純なものであることが多いかと思います。

アナリティクスのデータ測定がおかしいと聞くこともありますが、大抵の場合、データ測定は正しく、アナリティクスの測定ルールを勘違いしていただけのケースが多いのかなと思います。
ここら辺は、勉強して理解するしかありません。

アナリティクスは基本無料で使えるとても優秀なツールですので、上手に活用していきたいところです。

最後に。formrun (フォームラン)有料版と無料版の違い

ここまでできるとフォームランは無料版でいいじゃないかと考えてしまいますが、有料版もそれだけのメリットが有ります。

①制限が解除

【無料版で制限されていたもの】

・フォームの作成数(3つ)
・メール送信数(100通 / 月)
・ファイルデータの使用制限(100MB)
・フォーム受付上限(1000まで)

上記の制限がプランに応じて解除されます。
フリーランスだとまだ良いですが、企業だとフォームが3個というのは足りないので、有料版に必然的になるでしょう。

②外部ツールとの連携が増える

・Googleスプレッドシート
・Googleアナリティクス
・Mailchimp

上記との連携が可能になります。アナリティクスも実際はフォームに埋め込めたほうが良いですし、スプレッドシートと連携できることで記録・管理が楽になります。
個人的にはこの連携が一番魅力を感じています。

 

③チームという概念が増える

有料版になるとチーム(メンバー)を追加することができます。企業でお問い合わせフォームの対応で一番の問題は、誰が対応するか、どの人が対応したのか、かと思います。

フォームランの場合は、Slackやチャットワークとも連携しますし、このチーム機能を使うことで、誰が対応したのか、その問い合わせがどのステージなのかなど、情報の共有漏れが無くなるのが最大のメリットです。

④独自ドメインが使える

無料版だと、フォームラン経由で返信した場合、フォームランのアドレスで送付されます。そのためフォームラン経由でメール送信できるにもかかわらず、自分のメールを立ち上げて送信する手間がありました。

有料版だとフォームラン経由のメール送信も独自ドメインのメールを使えることになるので、スムーズに対応が可能になります。

有料版も機能と値段を考えると、なかなかコスパがいいと思いますので、企業でお使いを検討される方は、有料版も検討すると良いと思います。

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